札幌の物価は高い？東京とのデータ比較と体感まとめ【2023最新情報】

札幌への移住や引っ越しを検討したときに「物価」は気になりますよね。

今回は札幌の物価を、データと体感の両面からご紹介していきます。ぜひご参考ください。

札幌の物価は高い？東京や他地域とのデータ比較

札幌の物価、意外と高いみたいです。

総務省が出している『消費者物価地域差指数』の2021年結果によると、札幌市は全国平均よりも少し高めの物価指数になっていました。

グラフを引用して、少しご説明します。

市区町村単位で、平均より全体的な物価が高いか低いかをあらわしたグラフです。

物価の平均値を100としていて、1位が東京都で105.3ポイント。札幌は100.5ポイントほどで、なんと全国8位の物価の高さになっていました。

札幌、意外と物価高な地域です。

札幌の物価は具体的になにが高い？

札幌の物価データを見ていくと、具体的には「水道・光熱費」がかなり高めです。

とくに電気代に関しては、全国随一の高さを誇っています。全国に電力を供給しているLooopでんきの「おうちプラン」料金表を見ても、北海道電力エリアがブッチギリNo1でした。

参考までにご覧ください。

エリア	税込料金（/kWh）
北海道電力エリア	32.0円
東京電力エリア	28.8円
中部電力エリア	28.5円
沖縄電力エリア	28.5円
東北電力エリア	28.0円
四国電力エリア	26.9円
中国電力エリア	26.5円
北陸電力エリア	25.5円
関西電力エリア	25.5円
九州電力エリア	25.4円

ちなみに北海道全体のデータにはなってしまいますが、下記のような「ジャンル別物価データ」もあります。

かいつまんで言うと、北海道は「家賃と教育費は低くて、水道光熱費がめちゃくちゃ高い」という結果でした。

ちなみに札幌で家を探したときには「古い物件は安くて沢山あるけれど、築浅の家はそこまでコスパ良くない」という体感でした。

たとえば札幌市内の地下鉄が通っている沿線で、そこそこ綺麗なオートロックの1LDKマンションを選ぶと、だいたい7万円〜くらいの家賃になります。

スペックにこだわらなければ格安で住める物件も沢山ありますので、このあたりは好みにもよりますね。

札幌の物価について体感で紹介

筆者は、関西の兵庫県から札幌へと移住してきました。夫婦二人暮らしで、車はありません。

その条件の中で感じている札幌の物価を「体感」でご紹介していきますので、移住を検討される際は参考にしてください。

スーパーの物価：変わらないが魚はデカい

関西のスーパーと比べて、野菜や肉、お菓子などの料金はさほど変わりません。

ただ魚のバリエーションは多く、またかなり大ぶりな魚が売られています。ここはやはり、海鮮大国ならではですね。とくに「ホッケ」などは、時期になると皿からはみ出るような大きさのひらきが2尾500円くらいで売られたりします。

あと地域ごとに格安のスーパーを見つけると、野菜がものすごく安かったりはしますが、これはどの地域でもありますよね。

まとめると「札幌にあるスーパーの物価は、本州とさほど変わらない。でも魚はなんだかすごい」というところです。

公共交通機関の物価：地下鉄は安いがJRは高め

札幌にある主な公共交通機関は「地下鉄」「JR」「路面電車」「バス」の4種類です。

あくまで関西で利用していた阪急や阪神、JRの料金と比べた体感ですが「地下鉄や市電はかなり安め、JRは高めか本州と同じくらい」といったところです。

なお「札幌市電」と呼ばれる路面電車は、走っているエリアは狭いものの、どこまで乗っても1回200円と良コスパです。また旅行に行くときに乗る高速バスなどは、移動距離を考えれば本州よりも比較的安いかもしれません。

ただJRは経営の厳しさも相まって、けっこう高めな料金設定ですね。

JR以外の公共交通機関は、なかなかリーズナブルです。

旅館やホテルの物価：かわらないが「体感コスパ」は良い

札幌に住むと、道内の観光スポットへ色々と遊びに行きたくなるかと思います。

なので北海道全体の話になりますが、ホテルや旅館の料金は本州とほぼ変わりません。当然ながら安いところは安いし、高級なところは高くなります。

ただ僻地の旅館だと、温泉がダイナミックな規模で用意されているホテルがあったり、屋上に展望室があって天体観測ができるホテルがあったりと、北海道ならではのクオリティは楽しめます。

そう考えると「料金は変わらないがコスパは良い」と感じます。

まとめ

札幌は、実はとくに物価が安い地域ではありません。

家もオートロックの築浅のものを探せば関西とさほど変わりませんし「所得が下がっても、おなじく物価が下がれば問題ないよね」という思惑だと、ちょっとばかり裏切られる可能性があります。

もちろん家はさがせば安いものが沢山ありますから、好みではあります。

札幌への移住を考える際は、ぜひ色々と検討してみてくださいね。